
ここでは、アンテナを設置する時の注意点や業者を利用した場合のメリットについて紹介しています。 テレビを快適に視聴するには、アンテナを取り付ける際電波の種類や強度に合わせて方向や場所の調節をしなければなりません。しかし、アンテナを正しく設置する為の経験や知識を持たない人は事前に知っておくべきことが沢山あります。では、注意点を踏まえてアンテナを正しく設置する為のポイントを見てみましょう。
場所別に見たアンテナを取り付けるポイント
ベランダ

マンションのベランダにアンテナを取り付ける場合は、設置場所に合わせて固定用の金具を取り付けます。強度が充分にあることを確認して、柵や手すりに固定しましょう 格子に固定する場合は、格子取り付け用の金具でしっかり固定します。
アンテナの高さが足りない時は、長さを延長するためのポールを設置することでカバーできます。
屋根まわり

アンテナを屋根に取り付ける場合は、強風で倒れたりずれることがないように、マストを固定する支線ワイヤーを張るようにしましょう。
外壁に取り付ける際には、外壁材(サイディング)が重さを支えられるかを確認して、壁面取付用の器具を使い取り付ける必要があります。屋根にアンテナが接触しないように、壁面から張り出した形で固定する器具を利用することもできます。
モルタル壁の場合は外壁材の強度が充分ではないことが多いため、下地や柱に届くように固定するのがおすすめです。 コンクリートフェンスにはコンクリート手すり専用の取付金具がありますので、それを利用するようにしましょう。
戸建て住宅にお住まいで、屋根裏へアンテナを取り付ける場合は、事前に組立てて広げると大きくなってしまうので箱のまま搬入するとスムーズに取り付けることができます。
アンテナ設置後

【ケーブルの接続】
アンテナの設置後はケーブルの種類を確認し接続します。エアコンのダクト穴周辺から接続する場合、ふさいでいるパテをいったん外し、隙間から室内側へと配線を通します。 適切な穴がない場合には、ケーブルを窓から通すための隙間ケーブルを利用します。
【アンテナの向き】
このようにアンテナの設置場所により、留意点が異なります。取扱説明書や取り付け例を見て、正しいアンテナの立て方を確認しながら作業を行いましょう。ただ、取り付けただけでは電波を受信できません。電波を受信できるように、アンテナを正しい方向に向ける必要があります。次の項目からアンテナの向きを合わせる際に重要なことを見ていきましょう。
アンテナの向きを合わせる際に気をつけておきたいこと
他の家はどんな向き?

家庭用地デジアンテナは発信所がある方向に向けなければなりません。賃貸物件などアパート住まいの方は、他の部屋のベランダに設置されているアンテナの向きを参考にすることができます。 また、衛星放送の場合、電波を受信できる角度幅がとても狭いため、アンテナの角度調節を正確に行う必要があります。 まず設置環境に合わせて上下角度の調整から始め、次に電波状況を確認しながら左右角を調整していきましょう。
障害物はないか

アンテナの向きを合わせる時にもう1つ意識すべきなのは、家の周りに山やビルなどの電波を遮るものがないかです。 集合住宅や平屋にお住まいの方で、周辺に学校やビルなどがあると障害物によって電波が遮断される恐れがありますので、できるだけ高い位置にアンテナを取り付けるようにしましょう。
方向調整の他にも、分配器や増幅器など、アンテナに必要な機器や配線に問題がある場合、テレビの映像がきれいに映らないことがあります。
必要機器の故障

【必要機器とは?】
アンテナで受信した電波を、各部屋へ分岐して配線するために使う機器を、分配器といいます。 また、受信した電波の強さが弱い場合に、電波を増幅させるための機器が増幅器(ブースター)と呼ばれるものです。
【機器の故障に要注意】
電波が分配器で損失することがあるので、その際は電波を増強するために増幅器を取り付ける(ブースター工事)ことがあります。 これらの機器は住宅によっては屋外に設置されており劣化していることがあるため、故障やケーブルの断線がないか確認を行いましょう。
インピーダンスマッチング

【インピーダンスマッチングとは?】
電気回路を流れる電力、電圧と電流、の比率をインピーダンスと言います。アンテナも電気回路を使っているためきれいな映像を見るためには、入力インピーダンスマッチングを確認する必要があります。
【配線のひずみに要注意】
インピーダンスの整合が取れていないと、映像にノイズが入ったり信号が弱くなったりするため、マッチングの方法に問題が発生している可能性があります。 また機器同士の配線やケーブルが電気的に正しく機能しているか、専用機器などを使って確認を行いましょう。
アンテナ業者に依頼する4つのメリット

アンテナを正しく設置するためには、向きの調整だけではなく電気系統の仕組みを理解しておかなければなりません。 ご自身でアンテナの取り付けや方向の調節までできたとしても、電気の仕組みでつまずいてしまうことがあります。また、業務用の特殊な道具がないと交換不可な機器もあります。
そんな時にはアンテナ業者へ任せてみましょう!
正しい取り付け方をしてくれる
アンテナの設置を業者に依頼すると、上記を踏まえた正しい取付方法で作業を行います。電波チェッカーで電波状況を測定し、最適な取付位置を確認しながら対応することが可能です。もし電波が弱い場合は、ブースター取付工事を依頼することができます。接続するテレビやチューナーの種類によっては、BSアンテナに電源供給ができないタイプがあるので、電源供給器の扱いに長けた業者であれば安心です。
様々なプラグに対応できる
室内配線のケーブルの長さを調整した後はF型接栓を設置したり、チューナーやレコーダーとテレビを接続したりといったプラグの取り付けを行います。端子の形が合わない時は、プラグの変換が必要になることがあります。端子によってはネジ式のものがあるのでF型接栓を用いたF壁面取付作業を行う時は抜き方にも注意が必要です。これらの作業を行うことはもちろん、防水加工を行い雨の侵入を防ぎ、サビが発生しにくくするなどのノウハウを持っていることが多く、アンテナ業者は頼れる存在です。
難しい工事に対応してくれる
アンテナ業者は一般の方では施工が難しい工事に対応してくれます。新築などでアンテナ線が届いていない部屋にアンテナ線の引き込みの工事を行った後は、屋内配線の差し込み口であるテレビコンセントを設置する必要があります。しかし、コンセントの増設をDIYで行で行うには資格が必要になりますので、容易に行うことができません。また、F型接栓をカッターやペンチを使って接続したりするのは簡単ではありません。なおF型接線と誤った表記をされることがありますが、F型接栓が正式名称ですので混乱しないようにしましょう。
専門的な知識が必要な場合にも
またアンテナのベランダ取り付けを行う際に、エアコンの配管が一般的なものではなく、隠蔽配管工事されたものやストレートカバー延長に覆われたタイプだと、アンテナケーブルの引き込み口に困ってしまいますが、配線方法についても相談することができます。地デジと衛星放送の2つを混合して配線をまとめることができる混合工事などを依頼することも可能です。自身では手に負えない電気系統の工事依頼はもちろん、テレビのワイヤレス化なども併せて任せることができるので、ワイヤレスでテレビを楽しみたい時は相談してみましょう。
まとめ
アンテナをベランダの手すりや壁などに取り付ける時には、その場所や配線状況に応じてしっかりと設置する必要があります。 知識不足のまま取り付けをDIYで行おうとすると、途中でつまずいてしまうことがあります。100円ショップや電気屋などで安く購入・自作した、ケーブルや増幅器などを使用しても、設置がうまくいかなければ、かえって時間と費用がかかってしまうこともあります。 アンテナ業者は安全性を考慮して確実にアンテナを取り付け、テレビが綺麗に映るように様々な取り組みを行います。アンテナの取り付けは、知識と経験の豊富なアンテナ業者に任せたほうが安全かつ確実にアンテナを設置することができるでしょう。