「BSアンテナを設置したいけど、どうすればいいんだろう?」
「自分で設置できないかな?」
とお悩みですね?
BSアンテナを設置する作業は、家具の組み立てができる人なら自分でできるくらい簡単です。
今回、当サイト【アンテナ110番】の編集部スタッフが実際に市販のBSアンテナをベランダに設置してみたところ、問題なく設置ができました。
作業の動画をこの記事内に掲載しているので、ぜひご覧ください。
実際に自分でBSアンテナを設置するときには、以下の流れで進めましょう。
- 電波環境や設置場所を確認する
- 部材や道具を準備する
- 設置作業をする
特に、事前にご自宅の電波環境や設置場所を確認することがとても重要です。
というのもアンテナの設置自体はできても、BS放送の電波を受信できなかったり、テレビに接続できなかったりすることもあるからです。
この記事では、自分でBSアンテナの設置が可能かどうかの判断方法、必要なものや作業手順、トラブルの解決法など、BSアンテナ設置に必要な情報をもれなく解説しています。
この記事を読めばBSアンテナを設置する方法がスッキリわかり、快適なBS放送視聴を楽しめるようになるでしょう。
BSアンテナ設置を自分でできる3つの条件
BSアンテナを自分で設置したい場合には、まずはご自宅が以下の条件をすべて満たしているか確認しましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
【条件1】安全に設置できる場所がある
必ず安全に作業できる設置場所があるかを確認しましょう。
屋根の上や壁面など、高所や足場が安定しない場所での作業は危険です。
自分でも安全に作業できるBSアンテナの設置場所は、以下のような場所です。
- ベランダ
- バルコニー
- お庭
- 部屋の窓際
これらの場所は足場が安定していて、転落などの危険が少なくなります。
なかでも、ベランダは電波も受信しやすいおすすめの場所です。
ベランダの手すりなどにBSアンテナを設置する場合、手すりにぐらつきやサビなどの劣化がないかも確認しましょう。
手すりが劣化して強度が弱まっていると、設置したBSアンテナが落下して事故につながるおそれがあります。
劣化がある場合は他の場所を検討するか、修繕してから設置することをおすすめします。
【条件2】BS放送の電波を受信できる
BSアンテナを設置したい場所が、BS放送の電波を受信できる環境かを確認しましょう。
BSアンテナを設置しても、電波を受信できなければBS放送を視聴できません。
BSの電波を受信できる場所は、以下のような環境に限られます。
- 南西に向けてBSアンテナを設置できる
- 南西方向に建物など電波を遮る障害物がない
BSアンテナは南西に向けて設置する必要があります。
BS放送の電波を発信している人工衛星は、日本から見て南西の上空にあるからです。
また、人工衛星とBSアンテナとの間に障害物があると、電波が遮られて受信できません。
わかりやすい目安として、晴れた日のお昼2時~3時頃に直射日光があたる場所をチェックしてみましょう。
2時~3時頃の太陽の位置が、ちょうど南西の方角です。
太陽が南西にある時間帯に日陰になっていない位置であれば、電波も遮られることなく届くと考えてよいです。
また、「BSコンパス」というアプリでBS放送の人工衛星の方向を確認できます。
以下のような環境がある場合、季節やタイミングによって状況が変化して電波が遮られることがあります。
- BSアンテナの前方に樹木がある
- BSアンテナの前方に洗濯物干し場がある
- BSアンテナの前方を人がよく通る
BSアンテナの設置場所には、できるだけ変化がない場所を選ぶのがおすすめです。
【条件3】配線の引き込み口がある
設置したBSアンテナからのケーブルを、室内に引き込める場所があるかを確認しましょう。
配線を引き込める場所がない場合、壁に穴を開けるなどの大がかりな工事が必要になってしまいます。
近くにアンテナケーブル用の引き込み口が設置してあれば、そこを使用できます。
その他、エアコンダクトの導入口、換気口、窓の隙間などを利用することも可能です。
もっとも手軽なのは、窓の隙間に通す方法です。
フラットケーブルという平らで薄い形のケーブルを使えば、窓の開け閉めに支障はありません。
「やっぱり自分で設置するのは難しそう」
「自分で設置できるのか判断できない」
といった場合は、アンテナ工事業者などのプロに相談してみましょう。
プロはご自宅の電波環境を調査したり、希望にそえる設置方法を提案したりしてくれます。
多くの業者は現地調査を無料で実施しているので、まずは相談だけしてみるのがおすすめです。
詳しくはこのあとのBSアンテナ設置はプロに依頼がおすすめもぜひご覧ください。
BSアンテナ設置に必要な準備
自分でBSアンテナの設置が可能とわかったら、次は設置に必要なものをそろえる準備をしていきましょう。
BSアンテナ設置の準備は、以下の4ステップです。
それぞれ解説していきます。
BSアンテナ本体を選ぶ
ご自宅の環境に合ったBSアンテナ本体を用意しましょう。
BSアンテナ本体は、ホームセンターや家電量販店などで購入できます。
BSアンテナを選ぶときのポイント
- セット商品を選ぶ
-
特に自分で設置する場合は、BSアンテナ本体と取付金具やケーブルがセットになった商品がおすすめです。
部材をそれぞれそろえる手間が省けるからです。
また、本体と取り付けに必要な部材を別々に買うよりも価格がお得になる可能性もあります。 - サイズが45cmか50cmの商品を選ぶ
-
BSアンテナは、円盤部分の直径が小さい45cmまたは50cmの商品がおすすめです。
60cmや120cmなどの大きなBSアンテナもありますが、一般家庭でBS放送を楽しむだけなら、小さいサイズで十分です。
基本的には45cm、特にBS放送の電波レベルが弱い場合などには、少し大きい50cmの商品を選びましょう。
このあとのおすすめのBSアンテナ5選!では、この条件にあてはまる商品をご紹介しています。
ぜひBSアンテナ選びの参考にしてみてください。
取り付ける部材をそろえる
BSアンテナを設置場所に固定する金具やテレビにつなぐケーブルなどの、部材を用意しましょう。
多くの部材は、ホームセンターなどで販売されています。
BSアンテナ設置に使うおもな部材
- ベランダ取付金具
-
ベランダにBSアンテナを固定するときに使う部材。
手すり用、手すり壁用、柱用などさまざまな形状がある。 - 自立スタンド
-
床や地面にBSアンテナを設置するときに使う部材。
- 同軸ケーブル(アンテナケーブル)
-
BSアンテナとテレビをつなぐケーブル。
配線の経路によって数本必要になる場合がある。 - フラットケーブル
-
窓の隙間から引き込むことができる薄型のケーブル。
- 中継接栓
-
同軸ケーブル同士をつなぐ部材。
- 防水キャップ
-
雨水による漏電などを防ぐために、BSアンテナ本体とケーブルの接続部分に付ける部材。
- 防水テープ
-
雨水による漏電などを防ぐために、同軸ケーブル同士をつないだ部分に巻き付ける部材。
- 結束バンド
-
ケーブルを固定するのに使う部材。
- ステップル
-
壁などにケーブルを固定するのに使うコの字型の釘。
- エアコンパテ
-
エアコンダクトの穴からケーブルを引き込んだときに、穴をふさぐ粘度状の部材。
特にベランダ用の取付金具や同軸ケーブルは、BSアンテナ本体には付属していないことが多いです。
BSアンテナ本体の付属品を確認して、足りないものを用意しましょう。
同軸ケーブルは商品によって太さや長さ、端子の形に違いがあります。
詳しい選び方は以下の記事で解説しています。
必要な周辺機器をそろえる
状況よっては、アンテナ本体以外の周辺機器が必要になる場合があります。
ご自宅の視聴環境や電波環境を確認し、必要に応じて用意しましょう。
いずれも、ホームセンターや家電量販店などで販売されています。
BSアンテナのおもな周辺機器
- ブースター
-
電波を増幅させる機器。
BSアンテナが受信できる電波が弱いときや、BSアンテナからテレビまで距離が遠いときに使う。 - 分配器
-
BSアンテナが受信した電波を複数のケーブルに分ける機器。
1つのアンテナに複数のテレビを接続するときに使う。 - 混合器
-
種類の違う電波を1本のケーブルにまとめる機器。
地デジアンテナとBSアンテナのケーブルを、1つの引き込み口から室内に引き込むときに使う。 - 分波器
-
電波を種類ごとに分ける機器。
混合器でまとめた地デジアンテナとBSアンテナのケーブルを、再び分けてテレビに接続するときに使う。 - BSチューナー
-
BS放送の電波を映像に変換してテレビに出力する機器。
テレビやレコーダーにチューナーが内蔵されている場合は不要。
テレビやレコーダーにBSチューナーが内蔵されているかどうかは、以下を確認すればわかります。
- リモコンに「BS」「CS」などのボタンがある。
- 本体に「BS/110度CS」などと表示された端子がある。
BSアンテナと周辺機器の取り付け配線図
各周辺機器について詳しく解説している記事もあるので、ぜひご覧ください。
作業に使う道具をそろえる
BSアンテナ本体の取り付けや配線の接続の作業に使用する道具を用意しましょう。
いずれも、ホームセンターなどで手に入ります。
BSアンテナ設置作業に使うおもな道具
- スパナやレンチ
-
ボルトやナットを締めるときに使う。
- ハサミやニッパー
-
結束バンドなどを切るときに使う。
- 方位磁石
-
BSアンテナの向きを定めるのに使う。
BSアンテナ設置専用のアプリもある。 - ロープやひも
-
落下防止のために部材や道具を結んでおくのに使う。
- 水平器
-
BSアンテナが傾いていないかを確認するのに使う。
- インジケータ―
-
BSアンテナが電波を受信できているかを確認するのに使う。
接続したテレビで確認も可能。
取付金具などがセットになったBSアンテナを購入した場合は、スパナやインジケーターも付属している場合があります。
商品の内容を確認して、足りないものを用意しましょう。
【動画あり】BSアンテナ設置の手順
BSアンテナ設置は、以下の手順で進めます。
当サイト【アンテナ110番】編集部スタッフが実際に設置作業をしている動画や写真とともに、それぞれ詳しく解説していきます。
大手アンテナメーカーのDXアンテナ様にご協力いただき、【45形BS・110度CSアンテナセット(インジケーター付)「BC453SCK」】を使用しています。
BC453SCKのセット内容
作業時の注意点
- 取扱説明書を確認する
-
実際の作業時には、購入したBSアンテナの取扱説明書の記載に従って作業をしてください。
商品によって手順が異なる場合があります。 - 2人以上で作業する
-
1人よりも2人以上のほうが、作業が安全でスムーズです。
BSアンテナ本体は2kg近くの重量があるので、誤って落とすなどすると大変危険です。
また、電波の受信状況をチェックする作業は、1人だと手間がかかります。 - 晴れた日におこなう
-
なるべく晴れた日のほうが、アンテナの角度を調整しやすいです。
雨の日はBS放送の電波が受信しにくくなります。
1.BSアンテナ本体を組み立てる
設置場所に固定する前に、BSアンテナ本体を組み立てておきます。
箱を開けたときには、BSアンテナ本体は反射板とコンバーターアームに分かれています。
反射板とコンバーターアームを組み立てて、設置できる状態にしておくのです。
テレビに接続する同軸ケーブルも、先に取り付けておきましょう。
以下は、BSアンテナ本体の組み立てをしている様子の動画です。
BSアンテナ本体を組み立てる手順
反射板の裏面の金具にコンバーターアームを差し込み、ボルトで固定します。
コンバーターアーム先端の機器(コンバーター)が反射板の前面にくるのが正しい向きです。
逆向きに取り付けないよう注意しましょう。
反射板の縦方向の向きを、電波を受信できる角度に調整します。
BSアンテナ本体に、地域ごとの角度が記載されています。
金具部分の目印がお住いの地域の位置に合うように、手元の金具をスライドさせましょう。
位置を合わせたら、ボルトを締めて固定します。
BSアンテナ本体に接続する同軸ケーブルを、雨水の侵入を防ぐ防水キャップに通しておきます。
防水キャップの向きを確認しましょう。
同軸ケーブル先端の端子を、コンバーターの下側にある端子に差し込みます。
ナットを締めて固定しましょう。
さらに、通してあった防水キャップをコンバーターにはめ込みます。
この際、防水キャップの上から防水テープなどを巻き付けるのは避けましょう。
テープの周囲に水がたまり、漏電などの原因になります。
接続した同軸ケーブルを、コンバーターアームの下側に結束バンドで固定します。
ケーブルが風などで外れるのを防ぐためです。
コンバーターアームに専用のフックが付いている場合は、そこに固定しましょう。この際、ケーブルはコンバーターアームにぴったり添わせるのではなく、たわませておくのがポイントです。
ケーブルを引っ張った状態で固定すると防水キャップが曲がったり隙間ができたりして、雨水が侵入することがあります。
2.設置場所にBSアンテナを取り付ける
設置場所に取付金具をセットし、そこへBSアンテナ本体を取り付けます。
今回は、ベランダの手すりに設置する方法をご紹介します。
以下は、【アンテナ110番】編集部スタッフがベランダ手すりにBSアンテナを設置している動画です。
設置場所にBSアンテナを取り付ける手順
スムーズに設置できるよう、ベランダ用の取付金具を途中まで組み立てておきます。
金具の向きを確認して、上部分のボルトを仮締めしておきましょう。
取付金具をベランダの手すりを挟み込んでセットし、下部分のボルトを締めます。
仮締めしてあった上部分のボルトも締めてしっかりと固定します。
このとき、金具が傾いていないか水平器などを使ってチェックしましょう。
BSアンテナ本体の背面にある金具に、ベランダに設置した取付金具のポール部分を差し込みます。
BSアンテナ本体背面の金具のボルトを仮締めします。
このあとアンテナの向きを調整するので、ボルトは余裕を持たせて締めておきましょう。
3.ケーブルをテレビまで配線する
BSアンテナに接続した同軸ケーブルを室内に引き込み、テレビまで配線します。
ケーブルの引き込み方法はいくつかありますが、ここでは手軽にできる2つの方法をご紹介します。
窓から引き込む手順
薄い形状のフラットケーブルを用意します。
今回使用した【45形BS・110度CSアンテナセット(インジケーター付)「BC453SCK」】には、フラットケーブルは含まれていません。
ケーブルをどの窓から通すかを決めます。
でるだけ開け閉めが少ない窓を選びましょう。
頻繁に開け閉めする場所だと、ケーブルの劣化が早まります。
窓サッシのデコボコに添わせるように、フラットケーブルを折っておきます。
このとき、あまり何度もフラットケーブルを折り曲げないようにしましょう。繰り返し折り曲げると、内部の導線が断線することがあります。
サッシにケーブルを置いた状態で窓を閉めてみて、問題なく閉まるか確認します。
フラットケーブルに両面テープを付け、サッシと壁面に貼り付けます。
BSアンテナに接続してあった同軸ケーブルを、フラットケーブルの室外側の端子に接続します。
フラットケーブルの室内側の端子に同軸ケーブルを接続します。
室内側に接続した同軸ケーブルの反対側の端子を、テレビやレコーダーの「BS/CS110度」の端子に接続します。
エアコンダクト穴から引き込む手順
エアコンダクト穴をカバーする、パテという粘土状の部材を用意します。
今ダクト穴に付いているパテをはがします。
パテの端に爪を立てるように指を入れ、引っ張るとはがせます。
室内側と室外側の両方のパテをはがしましょう。
BSアンテナに接続した同軸ケーブルを、ダクト穴から室内に通します。
通す際にケーブルの芯線が破損しないよう、ケーブル先端をビニールテープなどでカバーしておくと安心です。
十分な長さまでケーブルを引き込んだら、室外側でケーブルを固定します。
結束バンドを使って、エアコンの配管にくくり付けましょう。
このとき、ケーブルが上からきている場合はケーブルをたわませておきます。
雨水がケーブルを伝って室内に侵入するのを防ぐためです。
室内側、室外側から新しいパテを付け、ダクト穴を再びカバーします。
- パテを適量手に取り、こねて棒状にします。
- エアコンの配管に巻き付けるようにパテを付けます。
- 穴につめるようにパテを押し込みながら広げ、隙間をふさぎます。
- パテの表面を押さえて、見た目をなめらかに整えます。
同軸ケーブルを接続する
引き込んだ同軸ケーブルを、テレビやレコーダーの「BS/CS110度」の端子に接続します。
引き込んだ同軸ケーブルを、テレビやレコーダーの「BS/CS110度」の端子に接続します。
このあとの角度調整の作業でインジケータ―を使用する場合は、室外側の同軸ケーブルの途中にインジケーターを接続しておきましょう。
ブースターや分配器などの周辺機器が必要な場合も、配線時に接続しておきます。
4.テレビ/レコーダーの設定をする
BSアンテナとテレビやレコーダーを接続したら、テレビやレコーダーからBSアンテナに電源を供給する設定をします。
BSアンテナ自体には電源コードなどがないので、基本的にはテレビやレコーダーから電源を送る必要があります。
テレビやレコーダーのリモコンを操作して、設定をおこないましょう。
テレビ/レコーダーの設定手順
- テレビやレコーダーの「設定」画面を開きます。
- 「放送受信設定」の項目を選びます。
- 「BS/CSアンテナ設定」の項目を選びます。
- 「アンテナ電源」の項目を選択し、「供給する」または「連動」を選択します。
- インジケーターを接続している場合は、インジケーターのランプが点灯することを確認しましょう。
各項目の名称や設定の流れは、メーカーや機種によって異なります。
詳細はテレビやレコーダーの取扱説明書をご確認ください。
以下はテレビの設定から、次の工程である角度調整までの作業を実際におこなっている動画です。
5.BSアンテナの方位角を調整する
最後に、BSアンテナの方位角(横方向の向き)を、電波を受信できる角度に調整します。
方向調整の際にはスマホ用の「BSコンパス」というアプリを使ったり、周囲の家のBSアンテナの向きを参考にしたりすると、方向を定めやすいです。
また、電波を受信できているかはテレビ画面で確認できますが、インジケーターがあるとよりスムーズです。
インジケーターは、アンテナの電波受信状況をランプで教えてくれる機器です。
BSアンテナ側のケーブルに取り付けておけば、電波を受信できているかを手元ですぐに確認できます。
BSアンテナの方位角を調整する手順
テレビやレコーダーのリモコンを操作し、「設定」→「放送受信設定」→「BS/CSアンテナ設定」を選択します。
「BS/CSアンテナ設定」の画面に、現在の電波の受信レベルと、視聴に必要な受信レベルの推奨値が表示されています。
それぞれ確認しておきましょう。
BSアンテナの反射板を西側の端に向け、そこから約1cmずつ南側へ動かしていきます。
続けて動かすのではなく、1cm動かすごとに止めて5秒ほど待ち、電波状況を確認するのがポイントです。
インジケーターを使う場合は、インジケーターのランプが消えたら電波を受信できている状態です。
テレビ画面を直接確認する場合は、現在の受信レベルが上がり始めたら電波を受信てきている状態です。
電波を受信できたら、テレビ画面の現在の受信レベルが推奨レベルに達する位置を探します。
STEP2と同様に、反射板を1cmずつ動かして受信レベルを確認しましょう。
受信レベルが最大になる位置を見つけたら、その位置に反射板の角度を固定します。
反射板背面にある金具の、仮締めしてあったボルトをしっかりと締めましょう。
インジケーターを接続していた場合は外し、同軸ケーブル同士を接続します。
接続部分には防水テープを巻き付けておきましょう。
最後にBSのチャンネルを付けてみて、問題なく映れば作業は完了です。
BSアンテナの方向調整の方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
うまく映らないときの対処法
「BSアンテナを設置したけど、うまく映らない」
「映っていたのに、突然映らなくなった」
といった場合の、考えられる原因と原因ごとの対処をご紹介します。
- BSアンテナの角度が適切でない
- 風などでBSアンテナの角度がずれた
- BSアンテナの前方に樹木の枝葉などの障害物ができた
→BSアンテナの上下角と方位角を再度調整する
- ケーブル同士や周辺機器、テレビやレコーダーとの接続部分の端子が抜けている
- 周辺機器やテレビへのケーブル端子の差し込み口を間違えている
→同軸ケーブルを正しく接続し直す
- ケーブル先端の芯線が折れたり曲がったりしている
- ケーブルが断線したり劣化したりしている
→新しい同軸ケーブルに交換する
- B-CASカードが挿入されていない
- B-CASカードの挿入する向きを間違えている
→B-CASカードを正しく挿入し直す
- B-CASカードに汚れが付着している
→B-CASカードのICチップ部分をやわらかい布などで拭いて挿入し直す
- B-CASカードが破損している
→B-CASカードを再発行する
- アンテナへの電源供給ができていない
→テレビやレコーダーの設定画面から、電源を「供給する」または「連動する」に設定する
- テレビの入力設定が「BS」や「CS」になっていない
→入力切替で「BS」や「CS」に合わせる
- 放送を休止しているチャンネルに合わせている
- 契約していない有料放送のチャンネルに合わせている
→チャンネルを変える
- BSアンテナが故障している
- ブースターなどの周辺機器が故障している
- 原因がわからない
→アンテナ工事業者などのプロに相談する
BS放送がうまく映らないトラブルの対処方法は、以下の記事でより詳しく解説しています。
また、BSアンテナ本体や周辺機器の内部的な故障が原因の場合、自分では判断や対処が難しいこともあります。
もしも原因がわからないようなときには、一度プロに相談してみるのがおすすめです。
プロは状況を確認して原因を特定し、的確な対処をしてくれます。
当サイト【アンテナ110番】では、無料の現地調査※をおこなっているアンテナ工事業者をご紹介しています。
ぜひお気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
おすすめのBSアンテナ5選!
おすすめのBSアンテナの商品をご紹介します。
これらの商品は、先にご紹介した選び方の条件を満たしている商品です。
- セット商品を選ぶ
- サイズが45cmか50cmの商品を選ぶ
※参考価格は2024年1月31日時点のAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでの価格(税込み・東京都への送料込み)です。
DXアンテナ【BC453SCK】
品名 | 45形BS・110度CSアンテナセット(インジケーター付) |
参考価格 | Amazon:18,026円 楽天市場:10,800円 Y!ショッピング:10,800円 |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具 ×1 同軸ケーブル 15m×1 インジケーター ×1 ステップル ×5 防水キャップ ×1 固定バンド ×2 スパナ ×1 |
手元で電波の受信状況を確認できるインジケーターが付属したセット商品です。
1人でもスムーズにBSアンテナの角度調整ができます。
本記事で使用しているのもこちらの商品です。
参考:DXアンテナ|45形BS・110度CSアンテナセット(インジケーター付)|製品情報
(最終閲覧日:2024年1月31日)
DXアンテナ【BC453SK】
品名 | 45形BS・110度CSアンテナセット |
参考価格 | Amazon:16,517円 楽天市場:9,860円 Y!ショッピング:10,390円 |
サイズ | 45cm |
付属品 | 取付金具 ×1 同軸ケーブル 15m×1 ステップル ×5 防水キャップ ×1 固定バンド ×2 スパナ ×1 |
同じDXアンテナの【BC453SCK】から、インジケーターを除いた形のセット商品です。
その分価格もリーズナブルになっています。
「2人以上で作業できるのでインジケーターが不要だ」という場合におすすめです。
参考:DXアンテナ|45形BS・110度CSアンテナセット|製品情報
(最終閲覧日:2024年1月31日)
日本アンテナ【45SRLST】
品名 | 45cm型BS・110°CSアンテナセット |
参考価格 | 楽天市場:12,800円 Y!ショッピング:10,600円 |
サイズ | 45cm |
セット内容 | 取付金具 ×1 同軸ケーブル(4C/両端F型接栓/片側防水キャップ付き) 15m×1 結束バンド ×1 スパナ ×1 |
反射板とコンバーターアームがはめ込み式になっていて、本体の組み立てが簡単な商品です。
取付金具の鋼板には亜鉛メッキ+粉体塗装の加工がされていて、耐久性に優れています。
参考: 日本アンテナ|日アンねっと|45cm型BS・CSアンテナセット 45SRLST
(最終閲覧日:2024年1月31日)
マスプロ電工【BC45RL-SET】
品名 | BS・110°CSアンテナ BC45RL-SET |
参考価格 | Amazon:8,464円 楽天市場:9,363円 Y!ショッピング:10,310円 |
サイズ | 45cm |
セット内容 | 取付金具 ×1 同軸ケーブル(S-4C-FB/両端F型接栓/片側防水キャップ付き) 15m×1 結束バンド ×2 ステップル ×5 スパナ ×1 |
取付金具にはサビに強い溶融亜鉛メッキを採用しています。
参考:マスプロ電工|BC45RL-SET | BS・110°CSアンテナ
(最終閲覧日:2024年1月31日)
サン電子【CBD-K045-S】
品名 | 新4K8K衛星放送対応 BS・110度CSアンテナセット 45cm型 |
参考価格 | Amazon:10,560円 楽天市場:9,999円 Yahoo!ショッピング:9,999円 |
サイズ | 45cm |
セット内容 | 取付金具 ×1 同軸ケーブル(片側防水キャップ付) 15m×1 結束バンド ×2 ステップル ×5 スパナ ×1 ビニールテープ 10m×1 |
反射板に高品質のカラーコーティングアルミを使用しており、軽量で耐候性が高いのが特徴です。
取付金具にはサビに強い溶融亜鉛メッキを採用しています。
参考:サン電子株式会社|CBD-K045-S
(最終閲覧日:2024年1月31日)
BSアンテナ設置はプロに依頼がおすすめ
「自分でBSアンテナを設置できる自信がない」
といった場合は、無理せずプロにお任せするのがおすすめです。
自分で設置するよりも、失敗のおそれが少ないからです。
ただ、やはり「高い費用がかかるのでは?」という不安もあることでしょう。
そこで、この章ではプロにBSアンテナ設置を依頼するメリットや、費用を抑える方法をご紹介します。
プロは信頼の技術と保証で安心
BSアンテナ設置をプロに依頼することには、おもに以下の3つのメリットがあります。
- 適切なBSアンテナや設置場所を判断できる
-
プロのBSアンテナ設置工事では、事前にご自宅の電波環境を調査します。
専用の計測器や知識と経験を駆使して調査をすることで、ベストなBSアンテナの種類や設置場所を選べるのです。 - さまざまな状況に対応できる
-
プロは屋根上や壁面など、自分では作業が危険で難しい場所へのBSアンテナ設置にも対応しています。
引き込み口の新規設置などもできるので、希望にそった場所へ設置できる可能性が高いです。 - 保証やアフターフォローがある
-
業者によっては、施工に対して数年間の保証を用意しています。
保証期間内にトラブルがあれば、無償で対応してもらえる可能性があるのです。
また、多くのアンテナ工事業者では事前の現地調査を無料で実施しています。
無料調査ではご自宅や周辺の環境を確認し、BSアンテナ設置な場所を探ります。
「自分で設置できるか悩んでいる」といった場合に活用してみるのもおすすめです。
プロのBSアンテナ設置費用は2万円~4万円程度
プロのBSアンテナ設置にかかった費用の平均は42,712円で、割合が多いのは2万円~4万円程度です。
費用に幅があるのは、依頼先や設置場所、使用する部材や周辺機器などの状況によって費用が変動するからです。
実際の費用は、業者に見積りを取って確認するのがおすすめです。
プロのBSアンテナ設置費用を抑えるコツ
プロにBSアンテナ設置を依頼する費用を抑えるコツは、おもに以下の2つです。
- アンテナ工事専門業者を選ぶ
-
BSアンテナ設置を依頼するのは「家電量販店」「ホームセンター」などではなく、アンテナを専門に扱っている業者がおすすめです。
家電量販店などに依頼した場合も実際の工事はアンテナ工事専門業者が請け負っていることが多く、余計な中間マージンがかかってしまうからです。
アンテナ工事専門業者に直接依頼することで、費用が割安になる可能性があります。 - 相見積をする
-
アンテナ工事専門業者に依頼する場合でも、まずは複数の業者から見積りを取るのがおすすめです。
業者によって、価格設定に差があるからです。複数の業者の見積りを比較することで、より料金の安い業者を見つけることができます。
以下の記事では、アンテナ設置を依頼する業者の選び方や費用についてより詳しく解説しています。
BSアンテナ設置業者探しはアンテナ110番へ!
「BSアンテナの設置や無料調査を業者に頼みたいけど、どうやって探せばいいのかわからない」
というときには、ぜひ当サイト【アンテナ110番】にご相談ください。
アンテナ110番は、BSアンテナ設置工事に対応している業者をご紹介するサービスです。
無料相談窓口にご要望を伝えていただくだけで、提携業者のなかから最適な業者を厳選してご紹介可能です。
- 現地調査・見積り無料※1
- 他社との相見積もOK
- 即日対応可能※2
- 8年間の施工保証※3
- ご相談は24時間365日受付
「とりあえず話だけ聞きたい」
「料金を見てから検討したい」
といったご相談も大歓迎です。
電話やメール、LINEでご相談を受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※1対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいたうえで、調査費用等をいただく場合がございます。
※2対応エリア・加盟店・現場状況により、当日中の施工が難しい場合があります。
※3加盟店による保証です。詳細はお伺いした加盟店にお問い合わせください。
BSアンテナに関するよくある疑問
最後に、BSアンテナのよくある疑問を解説します。
Q.BSアンテナは室内に設置できる?
A.環境によっては、BSアンテナは室内設置も可能です。
部屋の窓際がBS放送の電波を受信できる環境であれば、室内にBSアンテナを設置してもBS放送を見られます。
- 南西に向けてBSアンテナを設置できる
- 南西方向に建物など電波を遮る障害物がない
ただし、窓ガラスを通すことで、屋外に比べて電波の受信レベルが下がるおそれがあります。
また、室内でも、電波が届かないを遮られる屋根裏などへのBSアンテナ設置は難しいです。
室内へのBSアンテナ設置については、以下の記事でも詳しく解説しています。
Q.BSアンテナでCS放送も見られる?
A.BSアンテナでCS放送も一部受信可能です。
ほとんどのBSアンテナは、CS放送の電波も同時に受信できる仕様になっています。
BSとCSの人工衛星は同じ方角にあるので、1つのアンテナで受信ができます。
ただし、CSには110度CS(スカパー!)と124/128度CS(スカパー!プレミアム)があり、BSアンテナで受信できるのは110度CSのみです。
チャンネル数の多い124度/128度CS放送も受信するには、専用のアンテナが必要です。
また、CS放送は有料で、契約をしないと視聴できません。
BSとBSの違いや視聴方法については、以下の記事でも解説しています。
Q.マンションでもBSアンテナは設置できる?
A.設置許可を得られれば設置できます。
マンションでベランダにアンテナを設置する場合には、管理者に設置許可を得ておく必要があります。
マンションのベランダは、廊下や階段と同じ共有部分だからです。
また、マンションによっては共同のアンテナがあり、自分の部屋にBSアンテナを付けなくてもBS放送を見られる場合もあります。
賃貸住宅ならオーナーや管理会社、分譲住宅なら管理組合に、事前に確認しましょう。
Q.BSアンテナの寿命はどれくらい?
A.10年程度が目安です。
ただし、設置場所の環境によっては劣化が早まる場合もあります。
反対に、こまめなメンテナンスをしていればより長く使用することも可能です。
以下の記事では、BSアンテナの寿命や長持ちせるコツについて解説しています。
まとめ
BSアンテナを設置するときには、事前の確認や準備が重要です。
スムーズに進めるために、全体の流れをおさらいしておきましょう。
- 電波環境や設置場所を確認する
- 部材や道具を準備する
- 設置作業をする
特に自分で設置したい場合には、自分で設定できる条件にあてはまっているかの確認が必須です。
- 安全に設置できる場所がある
- BS放送の電波を受信できる
- 配線の引き込み口がある
条件にあてはまらない場合には、無理せずプロに任せるのがおすすめです。
無料調査をおこなっている業者もあるので、まずは気軽に相談してみましょう。
業者選びに迷ったときには、ぜひ当サイト【アンテナ110番】にご相談ください。
あなたが快適にBS放送を楽しめるよう、全力でサポートいたします。