
地上デジタル放送とBS/CS放送を両方観たいと思ったときは、それぞれ別のアンテナを設置する必要があります。地上デジタル放送は電波塔から、BS/CS放送は人工衛星から電波が発信されていて、それぞれ方式が違うからです。
送られる電波が違うので、電波を受け取るアンテナも違うのです。地デジを見るためにはUHFアンテナ、BS/CS放送を見るためにはBS/CSアンテナが必要になります。当記事では、地デジとBS/CSのアンテナの種類、選ぶときに確認しておきたいポイント、設置費用の相場などについて解説していきます。
目次
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地デジアンテナの種類や選び方を解説
地デジを観るときに必要なアンテナは、UHFアンテナといいます。この章では地デジアンテナの種類や選び方について解説していきます。
地デジアンテナの種類

地デジアンテナには3種類ありますので、それぞれの性能について見ていきましょう。
・八木式アンテナ
八木式アンテナはおもに住宅の屋根の上に設置し、魚の骨のような形をしているのが特徴です。また、電波の受信性能は一番安定しているので、電波の弱い地域でもテレビが視聴できるのがメリットです。しかし、八木式アンテナは景観を損なうことや、風や雨の影響を受けやすくなってしまうというデメリットもあります。
・デザインアンテナ
デザインアンテナは、平面アンテナやフラットアンテナとも呼ばれています。住宅の壁やベランダなどに設置が可能なので景観を邪魔しないのがメリットです。しかし八木式アンテナよりは電波は弱くなってしまうデメリットがあります。
・室内アンテナ
コンパクトで室内に置くことができるアンテナです。本体の設置工事が必要なく、ケーブルでテレビとつなぐだけなので自分で設置することが可能です。一方で、電波の受信感度はもっとも弱いので、環境によってはテレビが映らないおそれがあります。
地デジアンテナの選び方
地デジアンテナを選ぶときに確認しておくべきポイントについて解説していきます。
・電界地域
地デジアンテナを選ぶときは、まずお住まいの地域の電界強度を確認しましょう。電界強度とは、地域に届く電波の強さのことをいいます。電界強度はおおまかに3つに分けられているので見ていきましょう。
【強電界】
電界強度:80dBμV/m(デシベルマイクロボルト毎メートル)
向いているアンテナ:室内アンテナ・デザインアンテナ・八木式アンテナ
【中電界】
電界強度:70 dBμV/m
向いているアンテナ:デザインアンテナ・八木式アンテナ
【弱電界】
電界強度:60 dBμV/m
向いているアンテナ:八木式アンテナ
電波がもっとも強い強電界の地域では、室内アンテナのような受信感度の弱いアンテナを使うことも可能になります。反対に弱電界の地域では電波が弱いため、八木式アンテナのような電波の受信能力の高いアンテナを選ぶ必要があるのです。このように、お住まいの地域に届く電波の強さによって選ぶアンテナは変わってきます。
電界強度を自分で知りたいといった場合は、近隣のアンテナを確認してみましょう。八木式アンテナや大きいアンテナが多く設置してある地域は、弱電界かもしれません。逆にデザインアンテナが多い場合は、中電界または強電界の可能性が高いといえます。
また近くの家電量販店で確認してみるのもよいでしょう。家電量販店には地域に住む人たちがアンテナを買いに来るので、もしかしたら電界強度について知っているかもしれません。しかし電界強度にははっきりとした区分がないため、電波の強度は1軒1軒違ってきます。正確な電界強度を知るためにはやはりアンテナ業者に相談するのがおすすめです。
・動作利得
アンテナの感度のことを動作利得といい、製品のカタログなどに性能の指標として表示されてます。動作利得の単位であるdb(デシベル)の数値が高いほど、受信しやすくなるのです。地デジの受信に必要な動作利得の目安は以下の通りです。
- 強電界……5db以下
- 中電界……5~10db
- 弱電界……7~14db
・素子数
アンテナの性能表示には、動作利得のほかに素子数が表示されている場合もあります。素子とは電波を受け取るためのアンテナの部品で、素子の多さに比例してアンテナの受信感度もよくなるのです。電界強度ごとに必要とされる素子数の目安は以下のようになっています。
- 強電界……14本以下
- 中電界……14~20本
- 弱電界……20~30本
どのタイプのアンテナを設置したらよいのかわからない場合は、業者に相談してみましょう。ついでに設置もおこなってもらうのもおすすめします。業者選びでお困りの際は弊社までお気軽にお問い合わせください。弊社では地デジアンテナの設置に対応が可能な業者のご紹介をおこなっております。
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BS/CSアンテナについて解説
BS放送やCS放送を観たいときにはBS/CSアンテナを設置する必要があります。BS/CSアンテナは、円盤型のパラボラアンテナです。この円盤を電波が飛んでくる方角へ向けて設置して、電波をキャッチする仕組みです。ここでは、BS/CSアンテナを設置する際の注意点や取り付け方について解説します。
設置する前に確認しておこう

BS/CSアンテナを用意する前に、まずはアンテナが設置可能な環境や、受信した放送が視聴可能な環境が整っているかどうかを確認しましょう。
・BS/CSのチューナーが内蔵されているか
テレビにBS/CSのチューナーが内蔵されているかどうか確認します。最近のテレビではほとんど内蔵されていますが、古いテレビでは内蔵されていないことがあります。テレビのうしろに「BS・110度CS」という差込口があるか確認してみましょう。チューナーが内蔵されてない場合は、別にチューナーを設置しなければいけません。
・南西方向に障害物がないか
BS/CS放送の人工衛星は南西方向にあるので、その方角に高層マンションなどがあると受信ができなくなってしまいます。そのため、BSアンテナを取り付けるときは、事前に南西方向に障害物がないか確認しましょう。
もし障害物がある場合、取り付け金具を使って設置位置を高くしたり、屋根上に設置したりといった方法があります。いずれも自分では難しいので、アンテナ業者に相談してみましょう。
BS/CSアンテナの取り付け方
BS/CSアンテナは、家電量販店や通信販売などで市販されているキットを使って自分で取り付けることができます。高所での作業は危険なので、もしも自分で設置するときはベランダがよいでしょう。ここでは、ベランダにBS/CSアンテナを取り付ける方法について解説していきます。
1.取り付ける場所は、先述しましたように南西の方角になります。スマホのアプリ「BSコンパス」を使って確認すると便利です。
2.BSアンテナキットに付属されている金具を、地面に対して垂直になるように取り付けていきます。南西の方向にアンテナ本体を仮固定します。
3.テレビにケーブルをつなぐため、ケーブルを室内に取り込みます。一般的に、ケーブルを室内に取り込むときは、エアコンのダクトを通すことが多いです。
4.アンテナの角度の調整をおこなっていきます。テレビがきれいに映る角度でBS/CSアンテナを固定します。テレビで受信レベルを確認できる場合がありますので、説明書で確認してみましょう。
アンテナの角度が1度でもずれるとテレビが映らないことがあります。そのため、確実にテレビが見られるようにしたいなら業者に依頼するのがよいでしょう。弊社ではアンテナの設置はもちろん、方角の修正に対応できる業者もご紹介いたします。アンテナの方角を調整してほしいといった場合も弊社までご相談ください。
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アンテナ工事でお困りの際は……
地デジもBSも観たいときは、UHFアンテナとBS/CSアンテナの両方を設置しなければいけません。BS/CSアンテナやBS/CSアンテナの設置でお困りの際は、業者に依頼してみてはいかがでしょうか。業者に相談をすれば高所での作業でけがをするおそれがありません。
費用相場

地デジアンテナやBSアンテナの取り付けを業者に依頼した場合の費用相場について解説していきます。
- 地デジアンテナ(八木式アンテナ):約2万円~3万5千円
- 地デジアンテナ(デザインアンテナ):約3万円~4万円
- BS/CSアンテナ:約1万5千円~2万円
- ブースターの追加費用:約8,000円~2万円
ブースターとは、電波を増幅させるために設置する機器のことです。ブースターはお住まいの地域の電波が弱いときや複数のテレビを見るときに設置します。
また、地デジアンテナとBS/CSアンテナを同時に取り付けることで、別々に取り付けるよりも割安になる場合があります。アンテナを新しく設置される方で地デジもBS/CS放送も観たいと考えている方は、同時に設置するのがおすすめです。
アンテナ設置でお困りの際は、弊社までご相談ください。弊社では、アンテナ業者のご紹介をおこなっております。ご要望をうかがったうえで、最短で対応可能な業者を厳選してご紹介することが可能です。お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。
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