
テレビのアンテナケーブルの長さが足りないときは、アンテナケーブル同士を中継接栓で繋げるもしくは長いアンテナケーブルを用意するとよいでしょう。
中継接栓はアンテナケーブル同士を繋げることができる部品であり、それさえ購入すれば長くすることができるからです。また、アンテナケーブルも長いものに交換すれば、アンテナケーブル自体を長く使用することができます。
ただし、アンテナケーブルには種類がありますので、新しく購入するときは家に合ったものを選ぶようにしましょう。中継接栓を使ったアンテナケーブルの延長方法や、アンテナケーブルの選び方についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
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アンテナケーブルを延長する方法
アンテナケーブルの長さが足りないときの延長方法は2つあります。
1.複数のアンテナケーブルを中継接栓でつなぐ

長さの足りないアンテナケーブル同士を中継接栓でつないで延長する方法です。この方法ではもともとテレビに使っていたアンテナケーブルを使用することができます。今使っているアンテナケーブルの型を確認し、同じ型のアンテナケーブルとつなぐようにしましょう。
準備するもの
- アンテナケーブル(2本)
- 中継接栓
- ペンチ
作業手順
- テレビの電源を切る
- アンテナケーブルを外す
- アンテナケーブルのプラグ同士を中継接栓でつなぐ
- ペンチで固定する
- 延長させたアンテナケーブルを同じ端子につなぐ
2.長いアンテナケーブルを用意する
延長に必要なアンテナケーブルがない場合は、長いアンテナケーブルを購入して交換するのもよいでしょう。そうすれば、つなぐためのアンテナケーブルや中継接栓を用意する必要はありません。
ただし、アンテナケーブルには種類があります。選ぶときは、プラグの形・長さ・太さに注目して家のテレビの環境に合うものを選ぶようにしましょう。アンテナケーブルの詳しい選び方については次の章でご紹介していきます。
アンテナケーブルを延長するときの注意点
アンテナケーブルを設置するときは、壁に沿わせるようにしましょう。部屋の内側に置いてしまいますと、引っかかって転倒してしまうおそれがあります。
また、アンテナケーブルを別の部屋まで延長しようとするとドアを完全に閉めることができなくなるので、なるべく避けるようにしましょう。無理にドアを閉めようとすると、断線を起こしてしまいます。
屋外のアンテナケーブルを延長するとのことでしたら、雨風の影響を予防するためにも、防水テープを巻いておくのがオススメです。ただし必ず雨風の影響を守ることができるとは限りません。屋外だとどうしても劣化してしまい画質が悪くなってしまうこともあります。不安でしたら、アンテナ業者に屋外のアンテナケーブルの延長を依頼できるか相談してみるとよいでしょう。
アンテナケーブルの種類と選び方
アンテナケーブルにはさまざまな種類が存在します。ここではアンテナケーブルの正しい選び方を「プラグの形・長さ・太さ」に分けてそれぞれご紹介していきますので、どれを選んだらよいのか分からないという方はぜひ参考にしてみてください。
(1)プラグの形の選ぶ

テレビのケーブルを延長するのに使うアンテナケーブルには、4つの種類があります。使用する場所や状況に合わせて選ぶようにしましょう。

【1】ストレートプラグ
もっとも一般的なタイプのケーブルといえるでしょう。テレビとレコーダーなどをつなぐときにオススメです。ただし、ケーブルを曲げると負荷がかかりやすいので、狭い場所での使用には不向きです。
【2】L型プラグ
L字にプラグが曲がっているタイプです。壁に沿わせて接続できるので、狭い場所での使用に向いています。
【3】F型プラグ
見た目はストレートプラグのようにまっすぐです。しかし、ねじこんで接続するため、ストレートプラグよりも抜けにくくなっています。
【4】混合型
片方がストレートプラグ、もう片方がL字プラグになっています。または、片方がストレートプラグ、もう片方がF型プラグになっているものもあります。ストレートプラグ側をテレビやレコーダーに接続し、L字プラグ側を壁の端子に接続して使うのがオススメです。
(2)長さを選ぶ
アンテナケーブルは長さがあればよいというわけではありません。部屋の範囲を超える長さのアンテナケーブルを購入してしまいますと、余ってしまった場所が絡まってしまったり、踏んで断線させてしまったりすることもあるかもしれません。
長さを選ぶときは、部屋の広さに合うものを選ぶようにしましょう。
(3)太さを選ぶ
アンテナケーブルは種類によって太さも異なります。太さの表記は5C、4C、2Cなど「数字+C」で書かれていますが、数字が大きいほどケーブルが太いということを意味しています。
ケーブルは太いほど電波が強くなり、頑丈であるため断線もしにくいです。しかし、ケーブルが太いと細かな配線がしにくくなるデメリットもあります。反対に細いケーブルは電波が弱くなり、物を乗せてしまったり、踏んでしまったりすると断線しやすくなってしまいますが、細かな配線をすることができます。
そのため、アンテナケーブルの太さを選ぶときはお住まいの電波状況や設置する場所から決めるとよいでしょう。
BS/CS対応か確認しよう!
アンテナケーブルにもBS放送やCS放送に対応しているものとそうでないものがあります。もし地上波放送だけでなく、BS放送やCS放送も視聴する場合は、対応しているケーブルなのか確かめるようにしましょう。
アンテナケーブルを延長したら画質が悪くなる?
アンテナケーブルをこれから延長する方は、「延長することで画質が悪くなってしまうのではないか。」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。アンテナケーブルは基本的に延長しても画質に影響がないことが多いですが、長さがある分接続部分にホコリが蓄積したりゆるみが出たりしてしまうこともあるでしょう。
もしそのような影響でテレビの画質が悪くなることがあるようでしたら、なるべく接続部分がない長いケーブルに交換することをオススメします。
アンテナケーブルを延長したときによくあるトラブル
アンテナケーブルは基本的に延長しても画質に問題がないことが多いとお伝えしました。もしケーブルを延長した後にテレビの映りに問題が出た場合、原因はほかにあると考えられます。
接続する端子を間違えている

テレビには端子がたくさんあります。また、テレビ以外にもレコーダーなどの機器を使用している場合、端子の接続を間違えている可能性も考えられます。一度、接続方法が合っているか確認してみてください。合っていたとしても、一度抜いてさし直すことによって改善することもあります。
ケーブルの劣化や断線
もともと使用していたケーブルを使った場合は、劣化や断線している可能性もあります。ほかにもテレビがあれば、ケーブルを取り替えて問題なく使えるかどうか確認してみてください。もしほかのテレビでも映りが悪くなった場合は、ケーブルに問題があるでしょう。
分配器を使用している
テレビを複数台置いている場合は、分配器を使用していることがあります。分配器は電波をテレビ毎に分配する機器なので、一台毎のテレビに届く電波は弱くなってしまいます。分配器を使用している場合は、ブースターも設置して電波を増幅させるとよいでしょう。
アンテナの問題
アンテナの電波の受信レベルが低いことが原因で起きることもあります。この場合は受信レベルを上げる必要がありますが、専門知識も必要な作業になるため、アンテナ業者に任せたほうがよいでしょう。弊社ではお客様の相談に合わせたアンテナ業者をご紹介しています。24時間ご相談を受け付けておりますので、ぜひ一度ご連絡ください。
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無線にすればアンテナケーブル無しでもテレビが見られる!
アンテナケーブルを延長する場合、どうしても邪魔になってしまうこともあるかと思います。そのような場合は、無線化するのもよいかもしれません。
無線化は、アンテナで受信した電波を映像化し、無線LANなどでテレビにデータを送ることでテレビを見ることができます。無線化するためにはインターネットの回線や無線LANなどいくつか必要になるものがあります。まずは何を用意したらよいのか、無線化に必要なものについて調べてみましょう。
まとめ
テレビのケーブルを延長するには、足りない長さの分のアンテナケーブルと中継接栓を用意するか、長いアンテナケーブルを用意して取り替えましょう。アンテナケーブルにはさまざまな種類がありますので、テレビを置きたいまわりの環境に合わせて選んでください。
ケーブルを延長することでテレビの画質に影響が出ることはないといわれているため、もし延長後にテレビの映りに問題が出た場合は、ほかの原因が発生したと考えられます。ケーブルの接続が合っているか、ケーブルに問題はないかなどを確認してみてください。もし、解決が難しいようであれば、業者に相談してみることをオススメします。
弊社ではアンテナのあらゆるトラブルについてご相談いただけます。自分で解決できないようなアンテナの不具合はぜひ弊社にご相談ください。
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