
引越し後のテレビへの配線は事前の準備が大切になります。準備しておくことで引越し後の再接続がスムーズにおこなえますし、接続ミスによりテレビを視聴ができないというトラブルを防げるでしょう。
今回のコラムでは、引越し後の配線接続を簡単にするコツや不具合がでた際の対処法を解説しています。ぜひ、引越しの際に面倒になる配線接続をスムーズにおこなうために本記事をお役立てください。
目次
テレビ配線(ケーブル)の基本的な接続方法!
テレビの種類によって細かい方法はことなりますが、基本的な接続方法は、電源→アンテナケーブル→B-CASカード挿入→ケーブル接続の順につないでいきます。ここでは、配線の基本的な接続方法を解説しますのでご参照ください。
電源ケーブルをつなぐ
電源ケーブルをテレビ本体の2つの穴がついた形状の端子の部分に差し込んでください。差込口はテレビの種類によってことなりますが、端子の形状はおおよそ同じです。
アンテナケーブルをつなぐ
地上デジタル放送のみの視聴は、アンテナケーブル1本を接続します。アンテナケーブルの片側を部屋の壁にある地上波アンテナ端子に、もう片方の端子をテレビ本体の地上波アンテナ入力端子につないでください。
地上デジタル放送とあわせてBS/CS放送も視聴する場合は、分波器に地デジ入力ケーブルとBS/CS入力ケーブルを接続します。分波器とは、アンテナケーブルと地上波・BS/CSそれぞれのケーブルをつなぐ機器です。これにより、地上波放送とBS/CS放送の両方をみられます。
分波器を接続するときは、アンテナケーブルの片側を部屋の壁にある地上波アンテナ端子に接続します。分波器につながっている地デジ入力ケーブルとBS/CS入力ケーブルを、テレビ本体の地上波アンテナ入力端子とBS/CSアンテナ入力端子にそれぞれ接続します。
B-CASカード挿入
B-CASカードは、地上波デジタル放送の視聴に必要なものです。テレビ本体の裏側や側面にある挿入口に差し込みます。カードが折れないように、ゆっくりと奥までしっかり差し込んでください。
DVDやゲーム機の接続方法

DVDレコーダーやゲーム機などの周辺機器があれば、テレビを視聴できるのを確認したあとに接続をします。機種によってことなりますが、DVDレコーダーやゲーム機などの接続方法はほとんど同じです。ここではDVDレコーダーの基本的な接続方法についてご説明します。
DVDレコーダーの種類にもよりますが、基本的な接続方法は地上デジタル放送のみをみるときと地上波と、BS/CS放送の両方をみるときの2種類があります。
地上デジタル放送のみの接続方法
- アンテナケーブル1本の片側を部屋の壁にある地上波アンテナ端子に、もう片方の端子をレコーダー背面の地上波アンテナ入力端子に接続します。
- もう1つのアンテナケーブルの片側をテレビ本体の地上波アンテナ入力端子に、もう片方の端子をレコーダー背面の地上波アンテナ出力端子に接続してください。
- HDMIケーブルの片側をレコーダー背面のHDMI出力端子に、もう片方の端子をテレビ本体のHDMI入力端子に差し込みます。
地上デジタル放送とBS/CS放送両方の接続方法
- 「地上デジタル放送のみの接続方法」の1~2をおこないます。
- 3本目のアンテナケーブルの片側を部屋の壁にあるBS/CSアンテナ端子に、もう片方の端子をレコーダー背面のBS/CSアンテナ入力端子に接続してください。
- 4本目のアンテナケーブルの片側をテレビ本体のBS/CSアンテナ入力端子に、もう片方の端子をレコーダー背面のBS/CSアンテナ出力端子に接続します。
- HDMIケーブルの片側をレコーダー背面のHDMI出力端子に、もう片方の端子をテレビ本体のHDMI入力端子に差し込んでください。
配線接続を簡単にする引越し前の3つのポイント
基本的にテレビの配線がついたままでも、引越し業者はケーブルを抜いて作業をします。ただし、引越し後の設置はテレビを置くだけで、配線接続まではおこなわないようです。再接続を依頼するときは、追加費用が発生する場合があります。
そのため、引越し前に準備しておくことがおすすめです。再接続が楽になりますし、接続の間違いも起こりにくくなります。そして業者に再接続を依頼する費用もかからないのです。ここでは配線接続を簡単にするための準備のポイント3つをご紹介します。
ポイント【1】ビニールテープを使う

ケーブルをはずす前にどのケーブルがその差込口につながっていたのかを、ビニールテープに油性ペンで書いてケーブルに貼っておくと目印になります。
ポイント【2】輪ゴムや結束バンドで配線をまとめておく
はずしたケーブルは、からまらないように1本ずつ輪ゴムや結束バンドで束ねておきましょう。複数本のケーブルを一緒に梱包すると、からまってしまい再接続の作業がスムーズにおこなえません。
結束バンドは100円ショップで購入が可能です。色違いでも販売されていますので、テレビ本体用と付属機器用と色分けして束ねておくと、作業が楽になります。
ポイント【3】接続場所を写真で撮っておく
ケーブルがつながっている接続場所をデジカメやスマホで写真を撮っておくと便利です。写真を確認しながらケーブルを再接続できますので、間違えて配線することなくスムーズにおこなえます。
地デジが視聴できないときに考えられる原因
ケーブルを再接続するとき、ケアレスミスは案外多いものです。まずは、初歩的なミスをしていないか確認しましょう。
この章では、地デジが視聴できないときに考えられる原因とその対処方法について解説します。また、エラーコードへの対処方法についてもあわせて解説しますのでお試しください。
【1】B-CASカードが抜けかけていた

B-CASカードを正しく挿入していないと、テレビの視聴ができません。引越しの準備でテレビを移動させているときに、抜けてしまったまま気付かないこともあります。カードが抜けかけているときは、もう一度カードを抜いてしっかりと奥まで差し込んでください。
【2】エリア変更できていなかった
「E202」というエラーコードがテレビ画面に表示されている場合は、正しく電波が受信されていないことが考えられます。地上デジタル放送はお住まいの地域によって、電波を受信できる放送局はことなります。
引越したときや、お住まいの地域で視聴できる放送局に変更があった場合は、エリア変更のチャンネル設定をしましょう。テレビ各種によって設定方法はことなりますが、基本的な方法としては次の通りです。
基本的なチャンネル設定方法
- メニュー画面から放送受信設定の項目を選択します。
- チャンネル設定の項目を選んでください。
- 地上デジタル放送のチャンネル設定項目を選びます。
- 「初期スキャン」の項目を選んで決定ボタンを押します。
- メニュー画面を終了し、地上デジタル放送が視聴できるかどうか確認してください。
もしこの方法でもテレビをみられないときは、アンテナが正しく接続されていない、またはアンテナレベルが低いことが考えられます。集合住宅にお住まいの方は、このような原因であればおそらく他の入居者の部屋でもテレビがみられないことがあるでしょう。そのときは大家さんや管理会社に点検を依頼してみてください。
【3】配線が間違っていた
「E202」のエラーコードは、配線が正しくおこなわれていないときも表示されます。引越し前に貼ったビニールテープを目印に、ふたたび配線をおこなってみてください。
【4】アンテナの電波受信性能が低下している
エラーコード「E201」が表示されているのは、アンテナの電波受信性能が低下しているためです。台風や大雨などの天候により一時的に電波が弱くなっている場合は、天候が回復すれば改善することがあります。
しかし天候が回復してもテレビをみられないときは、アンテナに不具合がみられるのかもしれません。アンテナ工事業者に原因を調べてもらうことをおすすめします。
【5】入力切替を押していた
電源が入るのにテレビが映らないときは、気付かないうちに操作を誤ってリモコンの入力切替のボタンを押してしまっているのかもしれません。ふたたびリモコンの「入力切替」を押すと、「地デジ」「ビデオ」「HDMI」等の表示がでます。「地上デジタル放送」または、「BS/CS」選ぶとテレビをみられます。
「引越し後にテレビの配線を正しくおこなったし、エリア変更のためのチャンネル設定もおこなったのに映らない」とお困りでしたら、業者に原因を調べてもらってはいかがでしょうか。弊社はアンテナ工事の業者をご紹介しておりますので、業者選びにお困りでしたらぜひご利用くださいませ。
アンテナの不具合は調整や修理が必要になることがある
電波や受信設備に問題があるときは、アンテナの修理や調整、交換が必要になる場合があります。プロの業者に点検してもらうことで、修理や調整、交換が必要かどうかは判断してもらうことができるでしょう。点検が必要でしたら、弊社までお気軽にご相談ください。
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