アンテナケーブルの無線化とテレビアンテナの無線化は専用機材を使えば可能です。
はじめに、無線化の費用やどんな人に向いているかをまとめました!
- アンテナケーブルの無線化
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- 費用
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対応家電を購入するため1万~10万円以上
- こんな人におすすめ
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- テレビの増設がしたい
- テレビ端子がない部屋でテレビが見たい
- テレビアンテナの無線化
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- 費用
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(室内アンテナ)2千~8千円
(ワンセグ)700~1万円 - こんな人におすすめ
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- テレビ端子がない部屋でテレビが見たい
- パソコンなどでも放送が見たい
テレビの設定や配線に難しいイメージを持つ方もいるでしょうが、手順どおりにやれば迷うことはないでしょう。
もし「テレビの配線で悩んでいる」「テレビの増設をしたいがどうしてよいかわからない」なら【アンテナ110番】にご相談ください。
【アンテナ110番】では、配線工事やテレビ端子の増設、電波状況の調査など、テレビアンテナ関連の工事をおこなう、アンテナのプロをご紹介しています。
ご自宅のテレビについてお悩みのことがあるなら【アンテナ110番】までお気軽にご相談ください。
アンテナケーブルの無線化手順と注意点
- テレビの増設がしたい
- テレビ端子がない部屋でもテレビが見たい
アンテナケーブルとは、アンテナと壁のテレビ用端子、テレビをつなぐコードのことです。
アンテナケーブルの無線化は「無線LAN」を使って、おこないます。
図で表すと以下のとおりです。
図のように「アンテナが電波を受信→チューナーなどに送信→無線LANに変換→テレビや同じく無線LANに渡す」という流れです。
この章でご紹介する方法は、電波塔や衛星の電波をアンテを使わず直接テレビで受信できる方法ではありません。
アンテナなしでテレビが見たい方は「テレビアンテナの無線化 手順と注意点」を参考にして下さい。
テレビを無線で楽しむために必要なもの
- インターネット回線(現在自宅のWi-Fiでこの記事を読んでいるならおそらく問題なし)
- 無線LAN 親機/子機(対応チューナー、ブルーレイやテレビなど)
- LANケーブル
無線LANの親機と子機について具体例を出して説明します。
パナソニックのディーガ(レコーダー)は 、放送中の番組を同社のビエラ(対応テレビ)に飛ばす機能があります。
この場合はディー(レコーダー)が親機、ビエラ(対応テレビ)が子機です。
この機能をパナソニックでは「お部屋ジャンプリンク」と呼んでいます。
他社ではソニーのルームリンク、東芝のレグザリンク・シェアやシャープのホームネットワークなどと呼ばれています。
お部屋ジャンプリンクと似た機能は家電メーカー各社にあるため、現在ご自宅でお使いの製品は使えるかどうか確かめてみましょう。
ちなみに、テレビはパナソニック、レコーダーはハイセンスなど各社バラバラのものを使っていても、DLNA対象製品であれば無線化できるかもしれません。
DLNAは、無線LANを通じてほかの機器とやり取りする、メーカーを越えたガイドラインです。
DLNAの対象であれば無線化できる場合があるためご確認ください。
テレビを無線化する方法
無線化のイメージは上図のとおりです。
無線LANの親機は「放送を受信する装置」、たとえばチューナー(テレビを見る機器)やレコーダーのことです。
無線LANの子機は「親機が受信した電波を受け取る装置」、たとえば対応テレビ、無線アダプターやレコーダーなどのことです。
- 無線LANの親機をコンセントにつなぎ、電源を入れる。
- 無線LANの親機とLANケーブルをルーターと接続し、インターネット通信を有効にする。
- 無線LANの子機をコンセントにつなぎ、電源を入れる。(子機は数台接続できるが、わかりやすくするため1台ずつおこなう)
- 無線LANの子機をLANケーブルで接続、テレビと子機を配線する。
- 視聴したいテレビの電源を入れる。
- リモコンの設定/メニューボタンを押す。
- リモコンを操作し、設定/メニュー画面からインターネット設定/ネットワーク設定/LAN設定を選択する。
- リモコンを操作し、インターネット通信をおこなう無線LANを選択する。
- リモコンを操作し、無線LANを利用するためのパスワードを入力して決定/OKを選択する。
- テレビで番組が視聴できるようになったら、設定成功。
無線化は電波環境と値段に注意!
テレビの無線化は無線LANを使っておこないます。
そのためテレビの映りやすさは「無線LANの状態」によって異なります。
別の部屋へ無線を飛ばす場合は電波が弱まる
無線LANから発信される電波は間に障害物があると電波強度が大きく低下し、映像が乱れます。
壁や階層をまたいだ無線LAN同士で通信をおこなう必要がある場合は、中継器の利用を検討しましょう。
回線速度が遅いインターネットはテレビの台数が増えるほど映像が乱れやすい
無線LANの親機から発信される電波は、子機が増えれば増えるほど親機側の電波が分割されます。
そのぶん、子機ひとつひとつの電波強度は低下していきます。
電波強度が低下するとテレビの視聴に支障がでるおそれがあるため、回線速度が遅いインターネットを利用している場合は要注意です。
日ごろから「ネットが固まりやすい、遅くてイライラしている」という場合はテレビ無線化の前に、無線環境を見直してからのほうがよいでしょう。
設備がそろっていない場合、1からそろえるのは高くて面倒
テレビアンテナの無線化には、最低限でもネット環境と、親機と子機が必要です。
ネット環境はあるとしても、例えば対応したレコーダー(親機)とテレビ(子機)を購入するだけでも数万円、高ければ数十万円以上します。
まずはお手持ちのテレビやレコーダーなどが利用できるかどうかを確かめてから、足りないものを買い足しましょう。
価格については記事後半の「テレビの増設、テレビ端子がない部屋でテレビを見るは無線と無線以外どっちがお得?」でも比較をしています。
価格が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
テレビアンテナの無線化手順と注意点
- テレビ端子がない部屋でもテレビが見たい
- テレビのほか、パソコンやスマートフォンでテレビが見たい
室内アンテナとは、家の中で使える小さなアンテナです。
通常テレビは「外のテレビアンテナ→アンテナ端子→テレビ」の順に電波が流れていきます。
室内アンテナなら、「室内アンテナ→テレビ」の短い配線だけでテレビを視聴できます。
また、ワンセグ・フルセグ機能は移動中にパソコンやスマートフォンでテレビ放送が見られる機能のことです。
ワンセグ・フルセグは、接続機器を購入すれば視聴可能です。
ちなみにはじめからワンセグ・フルセグ機能を搭載しているスマートフォンやパソコンは、接続機器は必要ありません。
テレビアンテナの無線化の手順
テレビアンテナの無線化は簡単です。
室内アンテナやワンセグ・フルセグチューナーをデバイスに接続すれば完了します。
窓際など電波が入りやすい場所に室内アンテナを設置し、あとはテレビの「UHF入力」に差し込むだけです。
ワンセグ・フルセグも映像が乱れていると感じたら、電波の入りやすい窓際に移動するとよいでしょう。
アンテナの無線化の注意点
アンテナを無線化した場合、いくつか注意点があります。
強電界地域でしか使えない
電波を発信しているテレビ塔(スカイツリーなど)に近いほど電波は強く、離れるほど弱くなります。
電波が強い地域は「強電界地域」、弱い地域は「弱電界地域」と呼ばれています。
室内アンテナやワンセグ・フルセグは、テレビ塔から発信された電波を小さなアンテナで拾うため、屋根の上に設置した大きなアンテナと比べ性能が落ちてしまうんです。
室内アンテナやワンセグ・フルセグは強電界地域での使用が推奨されています。
電波の強さについてはアンテナ修理業者などに依頼して調査できるため、気になる方は依頼してみましょう。
電波が弱い地域でもアンテナなしで視聴する場合は、ひかりTVやケーブルテレビがおすすめです。
詳しくは「【無線以外】電波の弱い地域でもテレビアンテナなしでテレビを見る方法」の章を参考にしてください。
基本的にテレビ1台につき1台の室内アンテナが必要
アンテナ線の無線化の話では「1台の親機から複数台のテレビやパソコンに放送が送信」できました。
しかし室内アンテナやワンセグ・フルセグのチューナーは基本的に1台ずつしか使用できません。
仮にテレビアンテナなしで5台のテレビを見るとなったら、5台分の室内アンテナが必要です。
アンテナケーブルの無線化のように、1台の接続機器だけで複数台増設できないためテレビの増設にはあまりおすすめできません。
地デジしか受信できない
室内アンテナやワンセグ・フルセグは地デジしか視聴できません。
BS放送はBSの専用アンテナが必要ですが、室内用のBSアンテナやBSに対応したワンセグ・フルセグチューナーは今のところありません。
BS放送をリアルタイムで見たいのなら、BSアンテナを設置するかひかりTVやケーブルテレビと契約しましょう。
【無線以外】テレビを増設、テレビ端子がない部屋で視聴するおすすめの方法
ここまでは「無線で」テレビを見る方法について解説しました。
ここからは無線以外でテレビを見る方法とメリットを簡単に解説します。
分配器を使えば安く早くテレビが増設できる
分配器とはテレビの電波を分ける装置のことです。
メリットは「安さ」で、分配器ひとつの値段は600~千円前後、アンテナケーブルも数百円~1,500円程度です。
値段についてはのちほど解説します。
デメリットは「テレビを増やしすぎると、電波が弱まるところ」で、1本のテレビの電波を複数台のテレビで分けるため1台当たりの電波は弱くなります。
分配器を使ったテレビの増設方法は、こちらの記事を参考にしてください。
1番簡単なのはテレビ端子の増設
テレビ端子増設のメリットは「簡単にテレビの増設ができ、電波が安定しているところ」です。
テレビとアンテナケーブルを用意し、テレビ端子に接続すればそれで増設は完了です。
外に設置した大きなテレビ用アンテナから電波をもらうため、電波も安定しています。
デメリットは「一度工事をしたら、気軽に変更できないこと」です。
変更は再び業者に依頼するため、よく考えてから工事を依頼しましょう。
アンテナケーブルについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
無線と有線のメリット・デメリット比較
ここで無線と無線以外の費用を比べてみましょう。
あわせてメリット、デメリットもまとめました。
- 無線LAN
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- 価格
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1万~10万円以上
- メリット
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アンテナケーブルを無線化してテレビが増設できる
- デメリット
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LAN環境に左右される
- 室内アンテナ
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- 価格
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2千~8千円
- メリット
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テレビ端子がなくても増設可能・視聴可能
- デメリット
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弱電界地域では使えない
- 分配器
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- 価格
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600~千円
- メリット
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もっとも安くテレビが増設できる
- デメリット
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テレビを増やしすぎると安定しない
- テレビ端子の増設
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- 価格
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8,800円(税込)~※1
- メリット
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接続が簡単で、電波も安定している
- デメリット
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一度工事したら簡単には変えられない
※1【アンテナ110番】の価格、材料費や設置場所によって変化する場合があります。
※その他の価格はネット通販サイトAmazonで調査、2021年7月7日のものです。
LAN環境が整っているなら、アンテナケーブルなしで複数台のテレビを増設できる無線LANがおすすめです。
価格だけで決めるなら、分配器を使った方法が最安値でしょう。
テレビの安定性と値段のバランスが取れているのはテレビ端子の増設でしょう。
4つの方法のなかで、アンテナ端子の増設はアンテナ修理業者へ依頼しなくてはなりません。
もしもテレビ端子の増設をご希望であれば、【アンテナ110番】にお電話ください。
アンテナ110番では、アンテナの設置や修理はもちろん、テレビ端子の増設のご相談も受け付けております。
「テレビ端子を増設しようか迷う」
「テレビ端子がない部屋でテレビを見たい」
このような方は、お気軽にご相談ください。
ご紹介するプロのアンテナ業者が最適な方法をご提案いたします。
【無線以外】電波の弱い地域でもアンテナなしでテレビを見る方法
電波が弱い地域でアンテナを立てずにテレビを視聴したいなら、ひかりTVかケーブルテレビがおすすめです。
ひかりTVやケーブルテレビならアンテナいらず
ひかりTVとは、インターネットテレビのサービスのことです。
インターネット回線を通じてテレビ放送が見られます。
ケーブルテレビは自宅まで専用ケーブルを引いてもらい、そのケーブルを通じてテレビを視聴します。
メリットは「テレビアンテナを設置しなくてもよく、弱電界地域でも安定してテレビが見える」ところです。
どちらもアンテナで空中の電波を拾うのではなく、専用のケーブルを使ってテレビ放送を見るため弱電界地域でも安定しています。
デメリットは「視聴に月額料金がかかるところ」です。
室内アンテナは受信料が発生しませんが(NHK受信料は除く)、フレッツ光やケーブルテレビは毎月数千円程度の視聴料がかかります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
テレビアンテナ無線化、テレビアンテナなしはどれが1番お得?
ここまで紹介してきたテレビアンテナの無線化、またはアンテナなしの費用を表にまとめました。
BSは有料放送も含むため、今回は基本の地デジのみの値段で算出します。
方法 | 設置費用 | 月額料金 |
---|---|---|
室内アンテナ | 2千~8千円 | なし (NHK受信料は除く) |
光回線※1 | 8,360円~19,800円 | 1,100円~3,850円 (+インターネット代金) |
ケーブルテレビ※2 | 3万6千円 | 3,680円~ |
※1:フレッツ光のひかりTV
※2:J:com
※参考:フレッツ光 料金、フレッツ光 工事費について、J:com
最安値は室内アンテナでした。
ただし電波が弱い地域では使えないため、弱電界地域にお住いなら光回線やケーブルテレビが安定しているでしょう。
もし室内アンテナが利用可能な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
テレビの視聴環境にお悩みなら【アンテナ110番】にご相談ください
テレビは周辺機器が多く、配線や視聴環境などわからないことが多いですよね。
もし今「テレビの配線で悩んでいる」「テレビを増設したいが、何からすればよいかわからない」なら【アンテナ110番】にご相談ください。
【アンテナ110番】では、日本全国のアンテナ工事業者をご紹介しています。
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※対応エリア・加盟店・現場状況により、本日中の施工が難しい場合があります。