
BSデジタル放送が開始して一般の家庭でもBSデジタル放送が見る機会が増えてきました。BSデジタル放送とは、衛生から電波を受信してみるデジタルテレビ放送です。専用のアンテナを購入して、向きを固定して設置するだけで、電波を受信してキレイな画質のテレビ放送を見ることができます。地上波放送では放送してないような専門的なチャンネルがあるのも利点です。
突然BS放送が映らなくなってしまった場合、いったいどうすればいいのか。アンテナレベルが足りない?故障してしまっている?と色んな疑問が沸いてきます。せっかく設置したのにただの置物になってしまっては、まったく意味がありません。アンテナレベルを安定させて、ちゃんとBSデジタル放送が映るように対処しましょう。
目次
BSが映らない!原因に心当たりがないときの対処の流れ

「これまで問題なくBSデジタル放送を視聴できていたのに、なぜか映らなくなった」……このように、ある日突然BSデジタル放送が映らなくなってしまったときは、一つ一つテレビとアンテナの状態を確認していく必要があります。その手順の中で、BSデジタル放送が映るようになるかもしれません。以下の手順で試してみてください。
エラーコードが表示されている場合
“0020”、“E201”、“E202”、“E203“といったエラーコードは、電波の受信状況が悪いときに表示されることが多いです。詳しくは以下の通りです。
- 0020:電波の受信ができない
- E201:アンテナの電波レベルが低下している
- E202:テレビまで電波が届いていない
- E203:チャンネルが放送を休止している
以上のように、E203以外のエラーコードが表示されるときは、電波の受信に問題がある可能性が高いです。そのため、アンテナ、ケーブル、テレビといった機器類を正しく設置・接続し、受信状況を改善することで解決できるケースが多いです。この先の項目を一つ一つお試しください。
1.テレビを再起動してみる
まずは、テレビの本体を再起動してみてください。
- テレビの本体の電源をOFFにします。
- テレビの電源プラグをコンセントから抜きます。
- コンセントが抜けている状態で、約5秒以上そのまま置いておきます。
- 電源プラグを差し込んで、電源をつけてみてください。
以上が、テレビの再起動方法です。再起動したら、BSデジタル方法を映るかどうか確認してください。映らない原因がまったく分からない状態では、まず再起動の方法をとってみてください。
2.受信環境を調べる
次の対処方法として、電波の受信環境を確認する方法があります。これはさまざまな原因が考えられて、色々な確認方法があります。例えば「外の雨・風が強く、天気が荒れている」場合であったり、「アンテナの向きが変わってしまった」といった原因が考えられます。
天気が悪い場合は、天気が落ち着くまで待ってみてください。雨や風、雪や雷などで受信レベルが下がっているのが原因かもしれません。天気が回復したらアンテナレベルも落ち着くでしょう。
台風の影響で強い風が吹いて、アンテナの向きが変わってしまうこともあります。アンテナの向きが変わってしまっては、正常に電波を受信できません。
BSデジタル放送は東経110度にある衛星から電波を受信しています。アンテナの向きを確認し、変わってしまっているようなら、東経110度に向けてアンテナを調整する必要があります。
3.アンテナ線の接続を確認
アンテナ線が正しくつながっているか確認してください。テレビの裏側にBSデジタル用のアンテナ入力があり、そこにBSのアンテナケーブルが接続されているか確認します。横には地上派デジタル用のアンテナ入力もあるので、間違ってそこにBS用のケーブルをつなげてしまうとBSデジタル放送が映らないので注意です。
録画用のレコーダーを使用している場合は、間にレコーダーを挟んで接続するので、接続が間違ってないか注意してみてください。そこでもBSデジタル用の入力につなぐようにしてください。接続がつながっているように見えても、実は端子とケーブルが緩んでいてBSデジタル放送が映らないというケースもあります。
テレビのアンテナ入力はネジのように回して接続する方式をとっています。その回り方があまく、 緩んでしまっていてはうまく接続できません。緩んで接続されていないか確認してみてください。最後に、アンテナに直接取り付けているケーブルが接続されているか確認してください。
BSアンテナの設置に家のベランダを利用している場合があると思います。ベランダに設置しているアンテナのケーブルが、なにかの拍子に外れてしまうという原因も考えられます。例えば、ベランダに洗濯物を干していて、アンテナにぶつかって外れてしまうといった形です。
4.アンテナレベルを確認
“アンテナレベル”を確認することによって、接続がされているかどうかを見ることができます。接続の強さを数値で見ることができるのも利点です。
アンテナレベルの確認は、テレビの中の機能として確認することができます。BSデジタル放送にチャンネルを合わせてから、リモコンを操作してアンテナレベルが表示されるところまで進めてください。
テレビのメーカーや型番によって異なりますが、リモコンのホームボタンやメニューボタンなどからアンテナレベルの確認画面を表示させることができるようです。詳しい操作方法はお使いのテレビの取扱説明書やホームページなどからご確認ください。
BSデジタル放送のアンテナレベルの数値を確認します。「50以上」の大きい数値が出ていれば、受信がされている状態です。数値が「0」であったり、小さな数値が出ている場合は受信されていない状態なので、原因を探して対処しなければなりません。アンテナレベルの目安や数値を上げる方法についてはこれから詳しく解説していきます。
接続の強さをチェック!BSアンテナの受信レベルの目安

対処方法で、BSデジタル放送のアンテナレベルを数値で確認することができるということが分かりました。それでは、BSデジタル放送のアンテナレベルは「どれぐらいの数値が出れば、安定して受信している」と言えるのでしょうか?
アンテナレベルの目安
先ほども述べましたが、BSデジタル放送における、アンテナレベルの数値の目安は「50以上」です。アンテナレベルの数値が「55以上」ならば、安定して受信しています。アンテナレベルの数値が高くても、その数値が変動してしまっていては安定して受信できるとは言えません。数値が大きく変動している場合は、何かしらの映らない原因があるので調べるようにしてください。
アンテナレベルの目安は「50以上」を保つようにして、ずっと一定の値で変わらないようにすることが大事です。
アンテナレベルを上げる・安定させるためには
アンテナレベルが下がる原因には、「アンテナ自体の問題」「ケーブルの問題」「テレビの問題」があります。アンテナレベル、つまり受信レベルを安定させるためには、機器を正しく設置・接続する必要があるのです。
アンテナレベルを下げずに安定して受信するために、以下のことに気をつけてみてください。
- アンテナの向きを正しくする(東経110度)
- アンテナからテレビまでの距離はできるだけ近づける(長いケーブルを使用しない)
- 劣化したケーブルは交換する
- 使っているうちにケーブルの接続が緩むことがあるので、時々チェックしてしっかりとさし込む
- テレビの受信エリアの設定を正しくおこなう
引っ越しやテレビ買い替えのタイミングでBSが見られなくなったときの対処法
引っ越したばかり、またはテレビを新しく買い替えたタイミングでBSが見られなくなった場合、 テレビの設置や初期設定に問題があるのかもしれません。以下のことを確認してみましょう。
ケーブル類はきちんとささっていますか?
配線のミスがないか、テレビ側にもコンセント側にもきちんと接続されているかを確認します。間違っていたら正しく接続し直しましょう。
B-CASカードはささっていますか?
テレビ本体の脇や背面に、“B-CASカード”というカードをさし込む場所があります。そこにカードを奥まできちんとさし込みましょう。B-CASカードを紛失してしまった方は再発行の手続きをする必要があります。詳しくはB-CASのホームページをご参照ください。
チャンネル設定や地域設定はしましたか?
引っ越しやテレビを新しく購入した場合、チャンネル設定(チャンネルスキャン)や地域設定(お住まいの地域の登録)などのテレビの初期設定をおこないましょう。テレビのメーカーや年式など、商品によって設定方法が異なるため、詳しくはテレビの取扱説明書やホームページなどでご確認ください。
BSに対応したアンテナですか?
BSデジタル放送を見るためには、BSに対応したアンテナやアンテナケーブルが必要です。賃貸マンションや賃貸アパートの場合、BSデジタル放送を見るためのアンテナが設置されていないこともあります。
BSデジタル放送を見るために必要な機材や、マンションでBSを見る方法についてはこちらの記事もお役立てください。
BSが映らない原因

BSデジタル放送が映らないときの対処方法を行っても、原因がつかめない場合もあります。それは、BSデジタル放送が映らない、さまざまな原因があるからです。一つでも多くの原因を覚えておいて、映らなくなってしまったときの対処方法として使ってみてください。
雨、風、荒天による障害
自然災害による受信障害です。特に、台風のときの強風や、大雪の影響で映らなくなることがあります。この場合の対処方法は、天気が回復することを待つことしかできないので、気長に待つようにしてください。
悪天候でテレビが映らなくなる原因や対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
アンテナの向きはあっていますか?
BSデジタル放送を受信するには、アンテナの向きが非常に大事です。ほんの少しのアンテナのズレで受信に影響が出ます。BSデジタル放送のアンテナの向きは東経110度です。その角度に合わせて、動かないようにしっかりと固定してください。
強風でアンテナが動いてしまう?
強風が影響でアンテナが動いてしまうことがあります。台風のときは注意です。強風でも動かないようにしっかりと固定しましょう。
障害物で受信できない?
アンテナの向きがあっていても放送が受信できない場合があります。ビルなどの高い建物が障害になって、放送電波をアンテナに受信できないからです。アンテナは目の前に高い建物がないかを確認して、受信できる場所か考えてから設置してください。
障害物に気づかずアンテナを設置してしまった場合は、アンテナ工事のプロに相談しましょう。支柱を設置してアンテナの高さを上げる工事をすることで解決できる場合があります。
分配器を使用している場合
分配器でBSデジタル放送を2つ以上のテレビにつないでいる場合、受信できなくなる場合があります。これは、受信した放送電波を分配器で分けることによって、それぞれのアンテナレベルが下がってしまうからです。アンテナレベルが50を下回ってしまうと安定して放送が受信できません。
ですが、「分配器の種類を変える」「ブースターを取り付ける」といった対処で、分配器を使用しながらアンテナレベルを良好に保てる場合があります。分配器やブースターの選び方や取り付けの方法は、アンテナ工事のプロに相談してみるとよいでしょう。
断線を確認する
アンテナケーブルの接続を確認するほかに、ケーブルの断線が原因で映らなくなってしまうこともあります。テレビの接続部分だけではなく、ケーブルの途中が断線しているかどうかも確認してください。
ケーブルに引っかかって断線していたり、動物にかじられてしまって断線しているケースがあります。アンテナケーブルが断線している場合は、ケーブルを新しいものに交換してください。
BSを視聴できない原因がわからない!そんなときの問い合わせ先
「自力でできる限りの対処をしてみたけれどBSデジタル放送がまだ映らない」……そんなときは、アンテナ工事を請け負う業者に相談してみるとよいでしょう。アンテナをはじめとした機器に不具合が起きているのかもしれません。機器類について専門的な知識をもったプロに一度みてもらいましょう。
また、賃貸物件にお住まいであれば、業者の前に管理会社に相談してみましょう。大家さんのものである機器を勝手に直してしまうと、どちらが費用を負担するかといったトラブルにつながるおそれがあるためです。
まとめ

BSデジタル放送が映らなくなってしまったときの対処方法について解説しました。手順通りに対処をしていき、アンテナレベルの数値を確認して、一定に保つようにすればまた、BSデジタル放送を見ることができるでしょう。BSデジタル放送が映らない原因が分からない場合は、上に挙げたような原因を調べながら対処してみてください。
それでも放送が映らない場合は、どこか故障していることも考えられるので、アンテナのプロに相談してみるのをオススメします。
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