
室内アンテナを購入するときは、家の環境に合った種類を選ぶようにしましょう。室内アンテナにはさまざまな種類があり、選び方を間違えるとうまく電波が受信できずテレビを見ることができない場合もあるからです。
室内アンテナを正しく選び、自分で設置して快適にテレビを見ましょう。
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室内アンテナとは
室内アンテナとは、テレビと繋ぐだけで簡単に電波を受信することができるアンテナのことをいいます。通常テレビを見るためには屋根の上などに室外アンテナを設置する必要がありますが、室内アンテナは工事不要で手軽にテレビを視聴することができるのです。
また、アンテナ端子が無い部屋でテレビを見たいという場合も室内アンテナがあればテレビを視聴することができます。
室内アンテナのメリット・デメリット
室内アンテナを購入する前に、メリット・デメリットについて知っておきましょう。
室内アンテナのメリット

1. 景観を壊さない
室内アンテナは、小型で場所を取らないというだけではなく、景観を壊さないというよさもあります。外から見たときに、室外アンテナだと目立つ、気になるという場合は室内アンテナのほうが向いているかもしれません。
2. 設置に手間がかかりにくい
室外アンテナを設置するときには、設置工事やアンテナ配線のケーブル、分配器に費用がかかることがあります。しかし、室内アンテナはアンテナ工事が必要ありません。設置も比較的簡単におこなうことができます。そのため、室内アンテナは費用や手間を抑えて設置することができるでしょう。
3. メンテナンスが楽
アンテナには寿命があるので、定期的なメンテナンスが必要です。それだけではなく、台風や地震などの影響で傾くなどの問題が起これば、その都度、修理も必要になります。室内に設置するアンテナであれば、このように天候の心配をしなくて済みますし、電波が悪いなどの問題が起こっても、室内で対応が可能になります。
4. アンテナ自体が手に入りやすく、安い
室内アンテナは、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。価格も比較的リーズナブルなものが多いです。「すぐにアンテナを手に入れたい。」「コストを抑えたい。」という方にはピッタリかもしれませんね。
室内アンテナのデメリット
1. 電波が弱いことがある
屋外に設置するアンテナと比べると、電波が弱いこともあります。設置しても映らない、というだけでなく、設置当初は映っていたのに急に特定のチャンネルが見られなくなるというトラブルもあるようです。
そのため、室内アンテナ選びは、スペックを確認するなど慎重にしなくてはいけません。スペックの確認方法についてはのちほどご紹介します。
2. 室内アンテナを設置しても受信できないかもしれない
実は、室内アンテナを設置したからといって、必ず映る保証はありません。設置する場所によって、電波状況はさまざまです。お住まいの地域の電波が弱いと、うまく受信できずテレビが映らないこともあるのです。
室内アンテナの選び方
メリットもデメリットも理解したとはいえ、室内アンテナを設置してテレビが映るかどうかが気になるところですよね。室外アンテナに比べると費用は安いですが、安いからと室内アンテナを選んだとしても、映らなければ意味がありません。
きちんとテレビが見られるようにするための室内アンテナを正しく選びましょう。
1.素子数の数値を確認する

素子数とは、室内アンテナに内蔵されている電極の数のことです。素子数が大きいほど感度が高く、弱い電波を拾うことや、強く受信することが可能です。
電波の強い地域のことを強電界地域といい、住んでいる地域によって電波の強さは異なります。通常の室内アンテナの素子数は4~8ほどとなりますが、電波の強い地域であれば十分受信することができるでしょう。しかし、電波が低い地域であればそれ以上の素子数が必要となります。
≪それぞれの電界地域ごとに必要な素子数≫強電界地域 | 4~8素子 |
中電界地域 | 14~20素子 |
弱電界地域 | 21素子以上 |
住んでいる地域の電波の強さを調べるためには、一般社団法人放送サービス高度化推進協会のホームページにて確認することができます。
2.動作利得の数値を確認する
動作利得とは、アンテナの受信感度のことです。動作利得が高いほど、電波を強く受信することが可能です。お住まいの地域がどれくらいの電派の強さかによって、必要な動作利得も異なります。
≪それぞれの電界地域ごとに必要な動作利得≫強電界地域 | 0.5~5dB |
中電界地域 | 5~10dB |
弱電界地域 | 7dB~14dB |
素子数や動作利得は、アンテナのパッケージ裏の品番や説明欄に記載されていることが多いです。アンテナを選ぶときには住んでいる地域の電界強度に合わせて選ぶとよいでしょう。
3.ブースターが内蔵されているか確認する
ブースターとは、電波の増幅器のことです。電波が弱いときなどでも電波を増幅することにより、テレビが映ることもあります。そのため、室内アンテナに内蔵されていたほうが、電波を受信しやすいでしょう。
しかし、ノイズも増幅させてしまうというデメリットもあります。ブースターが無くてもキレイに映るようでしたら必要無いです。
4.ケーブルの長さを確認する
室内アンテナを設置するときは、テレビとケーブルで繋げるため、ケーブルの長さが短いと不便に感じるかもしれません。テレビの近くに設置するようでしたら短めでも大丈夫ですが、少し離れた場所に置くのでしたら、4~5mくらいあるとよいでしょう。
室内アンテナは種類が豊富です。商品サイト上のお客様レビューにある星の数や、口コミを参考にしてもよいかもしれません。
室内アンテナの設置方法

室内アンテナを購入したら、自分で設置してみましょう。
(1)設置する方向を確認する
設置するときは、送信局に向けて設置するとよいでしょう。電波をうまく拾うことができないと、ノイズが入ったりテレビが映らなかったりするおそれがあります。方向を合わせることによって、電波を受信しやすくなります。
(2)設置する場所を確認する
一般的には窓際に設置したほうが電波を受信しやすいといわれています。窓際に設置できるスペースがあるかどうかを確認しましょう。ただし、窓が鉄線入り窓ガラスの場合はおすすめできません。鉄線入りの窓ガラスがあると、ガラスが電波を遮断してしまうことがあるので、避けたほうが無難です。
また、低い場所よりも高い位置のほうが受信感度は上がる傾向があります。設置する場所を変えることで、今まで映らなかったとしても映ることもあるようです。設置時に意識してみましょう。
室内アンテナの電波の受信が安定しない場合は?
室内アンテナを設置したものの、電波の受信が安定しないということがあるかもしれません。電波が十分に受信できる地域でも安定しないということでしたら、設置場所に原因があるでしょう。まずは受信しやすいお部屋に移動させ、設置位置の調整をしてみてください。
それでも改善されないようでしたら、このような原因が考えられます。
- ほかの建物や壁面などの障害物によって電波が受信できない
- 複数のテレビ送信所から電波を同時に受信している
- 電波が建物などの障害物によって反射をしている
室内アンテナは室外アンテナに比べるとどうしても電波の受信が不安定になりやすいです。室内アンテナの設置が難しいようでしたら、室外アンテナを設置するとよいでしょう。
もしアンテナを屋根の上に設置するのは見た目が気になるとのことでしたら、「平面アンテナ」がおすすめです。平面アンテナは壁に設置することができるため、家の外観を損なうことはありません。見た目もコンパクトで色も豊富です。
また、室外アンテナはあるけどアンテナ端子の無い部屋でテレビを見たい。でも室内アンテナだと安定しないとのことでしたら、アンテナ端子のある部屋からケーブルを繋いでくるのもよいかもしれません。
アンテナ端子の空きが無い場合は、電波を分けることができる「分波器」を使ってみてください。ただし、分配器を使用するとその分電波が弱くなるため、テレビの映りが悪くなるリスクもあることを覚えておきましょう。
まとめ
室内アンテナを設置したいと考えている方は、購入前にしっかりと電波状況や室内アンテナのスペックを確認しておいてください。気軽に手に入るからといって、安易に購入してしまうと「受信できなかった……。」なんてことになるかもしれません。
もし室内アンテナでは電波が安定しないとのことでしたら、やはり室外アンテナを設置するとよいでしょう。見た目が気になるようでしたら平面アンテナがおすすめです。室外アンテナを設置するには電波状況の確認や高所での作業が必要になります。まずはプロに相談してから設置をしてみましょう。
弊社ではアンテナ工事のご相談を24時間受けつけております。アンテナの設置を考えている方はお気軽にご連絡ください。
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